カヌーは北米ネイティブアメリカンの移動手段として生まれたと言われています。湖を結ぶ水路を進み、時にはカヌーを背負って尾根を越え、夜には身を守るために被って寝た、という逸話もあり、「軽くなくては移動に不便」を体感していたのですね。それは現代も同じこと。気の向くまま、水辺の遊び場を求めて移動し、肩ひじ張らずにセイリングを楽しむ。それにうってつけなのが、このアクアミューズ。娘が子供の頃、たいして教えもしなかったのに、いつの間にか一人で自由自在に水上を楽しく走り回っていたことが今も思い出されます。
幼い頃、誰もが一度は「この広い海に出て行きたい…」と思ったことでしょう。アクアミューズは、楽しい“乗りモノ”。安全に気を付けて、とことん楽しんで。

横山一郎 / Ichiro Yokoyama

東京大学船舶工業科卒業。我が国におけるヨット設計者の第一人者。
1990年に横山氏設計の「マテンロー」がケンウッドカップで優勝。1991-1995年ニッポンチャレンジ・アメリカズカップ挑戦艇のチーフ・デザイナーとして活躍。海洋冒険家の堀江謙一氏のサントリーマーメイドⅢ号は横山氏の設計。アクアミューズは父・晃氏との共同設計。リブレで製造販売しているヨットACTUSアクタスも横山氏による設計。